浄水器で使われる「活性炭」と焼き鳥屋で使われる「備長炭」は何が違うの?
こんにちは。
水とフィルターのプロフェッショナル
家中まるごと浄水器®の小野志郎です。
今日は、浄水器の主役「活性炭」の
お話。
皆さんは、「活性炭」と「炭」の違い
は分かりますか?
活性炭って炭が元気になったやつ?
ってイメージかも知れないですけど。
その違いは、材料と製造方法。
もちろん用途も変わってきます。
炭の中でも有名な「備長炭」と
「活性炭」を比較してみましょう。
↑備長炭です。
備長炭は原料であるウバメガシを
200℃~300℃の温度で炭化を
行います。
用途は主に燃料用です。
焼き鳥屋さんでおなじみですね。
↑活性炭の原料は、ヤシ殻、おが屑、石炭
が主に使われます。
炭化の工程は備長炭とあまり変わりは
ありませんが、さらに高温の水蒸気
で熱処理を加えることによりより微細
な穴を作ります。
この微細な穴に臭いや有害物質を
閉じ込めることができるので、
浄水器や空気清浄機、冷蔵庫の脱臭
に使われています。
↑炭や、活性炭にあるこの微細な穴は
表面積で表現されています。
備長炭の表面積は、
200m2/gから300m2/g
のものが一般的。
これに対して活性炭の表面積
1000m2/g以上
になります。
活性炭にも様々な種類があります。
上記写真のような粒状のタイプをはじめ
粉状、繊維状のタイプまで、表面積も
2000m2/gまであります。
原料によっても性質や役割が異なります。
木質系の原料のものは、臭いを取る
のが得意ですし、
↑ヤシ殻は、水を甘く美味しくします。
トリハロメタンの除去にも強いです。
そこで、家中まるごと浄水器には
表面積がもっとも大きいタイプ
である繊維状活性炭を使用して
います。
さらに、臭いを取るのが得意な
木質系の粒状活性炭とヤシ殻活性炭
を組み合わせることで、
塩素、臭い、トリハロメタンをしっかり
除去して、甘くて美味しい水にする
ことができるのです。
いつのまにか宣伝になっちゃい
ましたね(笑)
炭の話を書くとバーベキューが
したくなりました。
ちなみにバーベキューには備長炭
は使いません。なかなか火が付かない
から。切り炭も難しいですよ。
火持ちはいいですけど。
↑バーベキューには「おが炭」を
おすすめします。
火付きがよく火持ちもそこそこです。
↑ただ、おが屑が原料なんですが
どういうわけか「オガ備長炭」として
売られていますので、本物の「備長炭」
と混同しないようにして下さいね。
それではまた。